精神障害者保健福祉手帳

相変わらず2~3時間サイクルで寝たり起きたりの繰り返し。

起きて暫くすると頭が動き出し、また『今から御殿山に出かけて、あのクソ女に復讐してやろう。』等と言うどうせ実現出来もしない考えに苦しむばかりなので、その前にまた薬を適当に飲んで敢えて眠くなるようにしている。

だが、今私が御殿山テクノロジーセンター付近をうろついていたとしても誰も私だとは気付くまい。
それほどまでに人相も髪の色も変わってしまった。
元々白髪の多い方ではあったが、離職後一度も白髪染めをせず放っておいたら何時の間に司馬遼太郎状態になってしまった。

ところで過日はハローワークの定期出頭日だった。

ここでとんでもない提案をされた。
会社を辞めた細かい経緯や、報復の為に犯した犯罪の事、そして今現在の体調などについて詳しく述べたところ、「"精神障害者保健福祉手帳"を取得しては如何か?」と勧められたのだ。

そんなものは全く自分に縁の無いものと思っていたが、傍から見ると今の私は精神障害者なのだろうか。

だが、説明を聞いているうちに、この提案もあながち悪い話ではないと感じるようになった。
その窓口女性曰く、「今の紫雲丸さんでは、仮に良い条件の話があり採用に漕ぎ着けたとしても、ちょっとしたことで簡単に心が折れてしまうでしょう。求職の意欲が湧かないなら暫くはゆっくり静養し、その後就活のモチベーションが出てきた時に、先ずは身障者枠の簡単な仕事から徐々に社会復帰するのも選択肢の一つですよ。」との事。
なるほど言われてみればそれもありかも知れない。

その上で、次のような話もしてくれた。
「企業には、一定の割合で身障者を採用するよう厚労省からノルマが課せられていますが、身障者の採用は企業にとって負担であることは否めません。そこで、健常者と同じ程度の仕事を任せられる軽度の身障者を企業は欲しがっています。精神障害者保健福祉手帳を手にすればその等級に関係なく、健常者枠、身障者枠の何れの求人にも応募できるんですよ。それに自立支援医療受給者証申請を並行して行えば医療費の負担も1割で済みます。」

まだ『今後も生きていこう。』等と言う"生"に対する欲求を持つには至っていないので、求人応募枠の事はあまり興味が無いのだが、目下のところ医療費が一割負担で済むというのは大いに助かる。
それと言うのも、最近は症状が悪化してメンタルクリニック通いが2週間に1回から毎週1回に増えてしまったので尚更だ。
1回ごとの診察料、薬代はたかが知れているが、これが週一でずっと続くことを考えるとその出費も馬鹿にならない。
精神障害者保健福祉手帳申請兼自立支援医療受給者証申請の為の医師の意見書を貰うのに\5,000取られるが、仮に精神障害者保健福祉手帳の方が役所で却下されたとしても自立支援医療受給者証の方は申請が通るだろうから、3割負担と1割負担の差額をザクッと計算すると3~4回の通院で意見書代はペイできる事になる。

今日は良い窓口担当に当たって助かった。
他に待っている人も沢山いるのに、この担当者は私の為に1時間以上を割いてくれた。

翌日は丁度メンタルクリニックの通院日なので、前日のハローワークでのいきさつを医師に話してみた。
その上で、「先生はどう思われますか?」と聞いてみた。

医師はやや驚いた表情で「精神障害者保健福祉手帳ですか!? それは私も考えてもみなかった。」と腕組みしたまま天井の一点を暫く見つめ考えたのち、「やってみましょう。確かにあなたは今すぐ働ける状態ではないし、一番現実的な選択肢です。」と言って乗り気になってくれた。

ハローワークでもらってきた医師の意見書を差し出すと、「最終的な判断は役所が下すので、約束はできませんが、やるだけやってみましょう。来週仕上げておきますからその時にお渡しします。」と見送ってくれた。

役所に必要書類を提出後、自立支援医療受給者証の方は比較的早く来た。
有り難い事に、発給日から有効なのではなく申請日から有効なので、次にメンタルクリニックと薬局に行くときに申請日以降の過払い分を払い戻してもらえた。

それから間もなく『精神障害者保健福祉手帳が準備できたので役所まで出頭されたし。』との通知を受け取った。
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しばしば混同されがちだが、"精神障害者"というのは、車椅子生活を余儀なくされるような身体障害者とは異なり、JRなどの公共交通機関が安くなるわけではない。

ただ、川崎市営バスにタダで乗れるとのこと。
今まで、週一の精神病院通院の都度自宅から片道3里の道のりを徒歩で通っていた。
それをバス利用できるのだから有り難い。
もっとも、たかだか片道160円の電車賃をケチる一方で道々酒を買っては歩き飲みしているのだから、全く節約の意味を成していないのだが・・・

ところが、この"川崎市ふれあいフリーパス"なるカード、よくよく説明を聞いてみると川崎市外でも使えるらしい。
利用出来るのは川崎市営バスのみならず、川崎市に出入りする民営バスも含まれ、乗降車地が川崎市内の停留所の場合、市境を超えてもその路線系統の最終目的地まで乗車出来るとの事なのだ。
つまり川崎から五反田に行く系統や向ヶ丘遊園から二子玉川に行く系統なども利用できる。
東京都へ出かけることはあまりないだろうが、結構使い道がありそうだ。

だが、あの悪魔のような忌まわしいクソ女さへ死んでくれればこんな手帳も自立支援医療受給者証も雇用保険さへも要らない。
あのクソ女の死こそが私にとって最高の"生"への活力となるだろう。

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