ANA MILEAGE CLUB 熊本旅行(03)

「ANA MILEAGE CLUB 熊本旅行(02) 」から
http://shiunmaru.at.webry.info/201401/article_133.html

「今日は団体さんで曲水庵が混雑するから」との宿側の親切心で、朝食時間を7時にされてしまいました。
まだ薄暗い寒い早朝に曲水庵に移動するのは辛いことです。
色々食べたりタバコをふかしたりしているうちに団体の朝食時間に食い込んでしまいましたが、女学生が10人ほど来ただけでそれ程騒々しくはなりませんでした。学生など皆二日酔いで遅くまで寝ているに違いありません。
食事の後、夕べ入れなかったすずめの湯に向かいました。強力な硫化水素泉ですし、もううんこエキスも無くなっていることでしょう。
幸い私の他に4~5人しか居ません。
10時にはチェックアウトしなければなりませんから、部屋でごろつく時間を考えると今回はこれが最後の入浴になるのでしょうか・・・
そう思うと万感の思いです。


と思ったけれど帰りの飛行機は夕方の18:25だし、10時きっかりに宿を出る必要もありませんから、チェックアウト後も暫くの間風呂を使わせてもらうことにしました。
その旨を伝えたら、ちゃんと入浴券をくれました。
もう一回位すずめの湯に浸かって行きたいところですが、敢えて止めておきました。
すずめの湯は硫黄臭が強すぎるので、帰りの飛行機でちと恥ずかしいと言うのが最大の理由です。
こんなとき寝台特急はやぶさ号の個室で帰るんだったら、誰に気兼ねなく硫黄まみれのまま帰途につけたのですが。
あの頃はよかったな~
と言うわけで元湯に入り、飛行機対策のために、頭髪だけはシャンプーを使って3日間蓄積した硫黄分を落としました。
体の部分まで洗い流してしまっては勿体無いので、原液つけっぱなし&自然乾燥で服を着ました。
ゆるゆると坂をカルデラ平野へと下りました。
一昨日買った馬刺しをまた食いたくなったので、先ずは高森のスーパーに行くことにしましたが、いつもと違う道を試してみたかったのでカルデラ平野を横断し外輪山縁の県道だか広域農道だかを走ってみました。

カルデラ平野部を南の淵へと横断
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位置的に阿蘇内輪山や前景のカルデラ平野が北向き純光線になるので好都合です。こちらは国道筋と違い洒落たドライブインなどはありませんが、いかにも九州~!という感じの昔話のお爺さんが住んでいそうな家屋が沢山です。映画なんかで都会の人間が田舎に帰ってくるシーンありますが、そういうロケにそのまんま使えそうなロケーションだらけです。

まばゆいばかりに輝く芒
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ふるさとアンテナは刺激されっぱなし
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この風景を目の前にして出る言葉はただ一つ。  「 大 爆 発 」
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もう勘弁してくれ。どこまでディープな"ふるさと"なんだ!
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精神を破壊する強烈な一撃を秘めた熊本
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う~さ~ぎ~追いし~か~の~山~
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途中あちこち寄り道しながら、一昨日の高森のスーパーに到着しました。 
馬刺しを買ったはいいけれど、考えてみればもう帰る宿もないし車の中で食うのもむなしすぎます。
阿蘇の裏側(東側)を高森から宮地に抜ける道路に入りましたら、正面に根子岳を望む好立地にちょっとしたテーブルと椅子を見つけましたので、糞寒い中そこで頂くことにいたしました。
焼酎のお湯割りでもあれば最高なのですが、それが出来ないのが車の辛いところです。

フロントガラスの向こうには根子岳
(猫の耳に似ているから根子岳、という説も・・・)
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この道をもう少し走り、凍りついているであろう古閑の滝や阿蘇大観峰まで行ってみるつもりでおりましたが、運転する事が急に億劫になってきたので予定より早く切り上げ車を返却する事にいたしました。

今回の旅行もまた、色々と思い出の詰まった場所の再訪だったのですが、不思議と去年の冬に大分を訪問した時の様な憂いを感じることはありませんでした。
ここに来たのは、母親が未だ割と元気だった頃と言うのもありますし、往復に航空機を使用した事が、これまでの思い出とは連続しない全く新しい記憶をこの場所に残す要因となったのでしょう。
2年前まではこのカルデラを出る時、これから乗る夜汽車で博多・門司・下関、広島・・・そして明朝には無情にも名古屋や静岡と、どんどん熊本から引き離されていく自分を物悲しく予測していたものですが、今回は全くそうした感情を抱きませんでした。
飛行機ははやぶさ号の10倍以上の速度で私を熊本から引き離しますが、その途中には、主の居ない寝台でカタカタと揺れるハンガーも、店仕舞いする門司駅の立ち食い蕎麦屋も、電気機関車の物悲しいホイッスルも、寝静まった広島や尾道の夜景も、ドップラー効果で静寂を破る踏切の音も、人気のない大通りを新聞配達のバイクが行く未明の神戸も、何もありません。
次に外気に触れる時はもう首都の大空港、それから感傷に浸る間もなく京浜急行に乗り換えることになるのです。
その電車の中では、誰一人としてこの私がつい数時間前まで根子岳を見ながら馬刺しを食っていた等と想像する者は居ないでしょう。
その私も、京浜急行が蒲田を通るころにはもう頭の中は定常生活へと切り替わっている事でしょう。

さようなら。熊本
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