"気違いの家"からの逃避(04)

「"気違いの家"からの逃避(03)」から
http://shiunmaru.at.webry.info/201402/article_9.html

12月14日

今日もホテルの朝食バイキングで昼飯分まで腹を満たした後、バスに乗って明礬温泉へと出かけた。
今夜はフェリーに乗って帰途につかねばならぬが、復路は"名門大洋フェリー"ではなく大分港発の"フェリーさんふらわあ(旧ダイヤモンドフェリー)"を予約してあるので、門司まで移動する必要も無く、別府で一日のんびりして居られる。
今日乗ったバスは昨日とは系統が異なり、国道10号線で海沿いを走ってから九州横断道路(国道500号線)に入り、鉄輪を経由するタイプだった。

リゾートムードに満ちた九州横断道路。
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今日は昨日の"地蔵湯前"バス停より一つ手前の停留所で下車し、明礬温泉の旅館街の中を抜けて"湯の里"へ向かった。
集落の中に、無料で入れる(実際には自主的に心付けを箱に入れる)公衆浴場があった。
入ってみようかしら、と思ったが、地元の方で賑わっている様子だったので写真だけ撮って通過してしまった。
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また来てしまった、"湯の里"へ。
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土産屋付近は相変わらず韓国人の団体さんが多い。
今日は土曜という事もあり、昨日とは異なり割とお客さんが多かったので風呂の写真は無し。

他の入浴客同士の会話を聞いていたら、今朝の飛行機で羽田を出てきた方も居るようだった。
私がホテルで朝食を食っていたころ未だ東京に居た人が、今こうして別府の風呂に入って居るとは、航空機の速度恐るべしだ。
後は、昨夜大阪から"さんふらわあ"でやって来たという、関西弁話手が多かった。

今日も相変わらず山からの颪が冷たく、中々入浴を切り上げるタイミングを得られず、3時間ばかりを湯の里で過ごした。

午後、バスで花菱ホテルへと戻り、預けておいた荷物を受け取ると"ゆめタウン"内の"天風"という定食屋で天丼を食った。
朝あれほど朝食バイキングを食べたのに、寒いと燃費が悪くなる。
この天風は、ご飯・味噌汁・惣菜のお代わりが自由なので、注文した天丼を平らげてからもご飯と惣菜で死ぬほど腹を満たせるのが良い。

"さんふらわあ"の出る大分港の最寄駅は西大分駅。
一昨日訪問した田ノ浦公園からもう少しの距離なので歩いて歩けない事は無いが、とにかく寒いので今日は東別府駅から電車に乗る事にした。
電車の時間まで少し間があるので、駅付近の漁港をぶらついて時間を潰した。
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趣のある日豊本線東別府駅の駅舎。
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別府湾に沿ってひと駅(約8km)で西大分駅に到着。
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この駅も、県庁所在地駅の隣駅ながら風情がある。
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フェリー乗り場は、駅前の国道10号線を渡って直ぐだった。
街に近い港なので、新門司港の様な殺雑とした雰囲気はなく、付近にはコンビニや洒落た喫茶店等も数軒目に入った。
19:30の出港時刻まで未だ大分時間があるので、付近のプロムナードデッキを散策してみた。
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今日乗船するのは"さんふらわあ ごーるど"神戸行き。
わざわざ大分港までやって来ずとも別府~大阪間にも同社の航路があるので、それに乗るつもりならば、より遅くまで別府市内に居られる。
にもかかわらず大分~神戸航路の方を選んだのは、金・土ダイヤに限り大分~神戸航路の方が25分間長く船に乗って居られるからだ。
別府湾の湾口にある大分市の方が、湾奥部にある別府市よりもやや東に位置するので、航海距離は別府~大阪航路の方が若干長い筈なのだが、何故か金・土ダイヤに限りこちらの方が先に出発して後に関西に着く。
途中何処かで別府発の便に抜かされるのだろう。
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良い時間になって来たので、そろそろターミナルビルへと戻ろう。
観光バスが1台団体客を乗せてやって来たが、待ち合い室内の様子から見てそれ程徒歩客は多くないようだ。
駐車場にはびっしり車が停まっていたので、大半は車両を伴う客だと思う。
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初めての1人用個室。
チケットと一緒にカードキーを手渡された。
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今は別府~大阪航路も、この大分~神戸航路も商船三井傘下の同じ会社に統合されたが、元はと言えば前者は関西汽船、後者はダイヤモンドフェリーと別会社だったので、同じ"さんふらわあ"と言えども船内アコモデーションや等級制度が微妙に異なる。
1人用個室なんて、私にしては身分不相応な贅沢であるが、この旧ダイヤモンドフェリータイプの"さんふらわあ"には2等寝台に相当する等級が無く、2等大部屋カーペット席の一つ上はいきなり個室になってしまうのである。
正規運賃は15,700円と高めであるが(インターネット割引なら2割引)、障害者手帳があると半額になるので助かる。
こちらは名門大洋フェリーとは異なり、2等基本運賃のみならず等級運賃も含めて丸ごと半額になるのでお得度が高い。

1時間ほど前の18:30頃船内に通された。
エントランスでは、バイオリン奏者が軽音楽を奏でながら乗客を出迎えてくれた。
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こちらがキャビン。
スタンダードキャビンなので流石にバス・トイレは付いていないが、洗面台もあるし、狭めのビジネスホテルくらいの空間がある。
名門大洋フェリーの特別二等洋室Aも気に入っているが、やはり鍵のかかる完全個室を独り占めできるのは良い!
体がどれほど硫黄臭かろうが、部屋の中で裸踊りをしようが、全く他人に気兼ねする必要が無い。
国内外あちこちで船に乗ったが、一人用個室と言うのは初めての経験だったので、その居住性の良さにすっかり魅了されてしまった。
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19:30定刻通り大分港を出港。
紙テープ投げのサービスがあるらしく、甲板をぶらついていたらパーサーに「お客様も如何ですか?」と薦められた。
野郎一人旅で紙テープ投げというのはちょっと恥ずかしいので遠慮させて頂いた。
先ほどのバイオリン奏者のお出迎えと言い、この紙テープサービスと言い、中々遊び心のある船だ。
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3時間弱時間を潰した西大分の街とお別れ。
ひたすら倉庫やコンテナばかりが連なる無機的な新門司港とは違い、直ぐそこに人の生活がある大分港の方が旅立ちのムードが高まる。
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大分港の突堤を出て間もなく、先ほどまで滞在していた別府市街地の夜景が左舷にチカチカと煌めく。
あの夜景の中のどこかに、19:35発大阪行き"さんふらわあ"も居るはずだ。
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別府湾を出て豊後水道に入ると緩やかなローリングが始まった。
ローリングと言っても東海汽船のそれと比べれば揺れのうちには入らぬが、周防灘を通る微動だにしない新門司~関西航路の船旅に慣れた身では、廊下を歩く時に蛇行してしまう。

レストラン営業は21:30で御仕舞になってしまうとの事なので、佐多岬灯台と思しき灯りが見え始めた頃入ってみた。
同社もやはり1,500円のバイキングだった。
居酒屋っぽい品目が多い名門大洋フェリーとは雰囲気も異なり、こちらはローストビーフなどややハイカラな品目が目立った。
今朝は『昼食分までまとめて食っちまおう』と花菱ホテルの朝食バイキングで食いまくり、午後は午後でちゃんと腹が減ってしまったので、ゆめタウンの天丼屋でご飯と惣菜をしこたまお変わりし、そしてまたこうして食いまくっている。
寒いと燃費が落ちるのか、やたらと腹が減る。
この旅行迄の間ずっとカップ麺しか食っていなかったので、少しは体重を増やさねばならない。
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しかし、食い過ぎるとどうなるのかと云うと、死ぬ・・・

しばし部屋で素っ裸になって横になった。
こんな時個室キャビンと言うのはつくづく有り難い。

だが、風呂の営業時間が24:00迄の名門大洋フェリーとは異なり、本船の風呂は22:30で終了してしまうため、完全に生き返る前に入浴を済ませねばならなかった。

私が風呂に入ったら浴槽のお湯が何となく硫黄臭くなった(笑)
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http://shiunmaru.at.webry.info/201402/article_12.html

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この記事へのコメント

samson
2014年02月21日 22:56
個室はいいですね、それこそ真っ裸でいても誰に気兼ねもいりませんからね。
バイキングとはいえ食欲があるのはいいですね、人間、何事も欲があってやる気が起きるものです。

フェリーのお風呂のお湯が硫黄臭くなるなんて、どんだけ硫黄成分をため込んでいたんですかぁ~(笑)。
ガマリア
2014年02月22日 10:34
いやホント、あの個室は病み付きになりそうです。
『こういうのが走ってたんじゃ関西~九州のブルートレインも廃止になるわなぁ』と実感しました。
列車の個室がどんなに頑張ったって所詮は中腰で過ごさねばならない洞窟みたいなもんですが、船の個室は縦も横もスペース余裕たっぷりですからね。

旅行に出るとちゃんと腹が減るもんですね。
嫌な心配事からも解放されるし、体力も使うからでしょうね。
夜もぐっすり眠れました。

硫黄泉は、源泉に近い成分濃厚な水域に長時間浸かりましたので、それはもう凄い層のコーティングになっていたと思います。
更に上がり湯で散々に頭からもフレッシュなお湯をぶっかけましたので、髪も硫黄ポマード状態でした(笑)

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